ゆっくり調声くん紹介ページ
概要
【ソフト名】ゆっくり調声くん【作者】シケロマ
SofTalkに読み上げさせるための、調音記号付きテキストを生成するWindowsソフトウェアです。
動作には、.NET frameworkが必要です。.NET framework 4.7.1で動作確認をしました。
GNU GPL v2ライセンスのもと、頒布します。
紹介動画
お願い
SofTalk作者様とは無関係の個人が非公式に制作したソフトウェアです。このソフトウェアについて、SofTalk作者様ほか、無関係の方に問い合わせをしないよう、よろしくお願いします。このソフトウェアを使用したことによって生じたいかなる障害・損害・不具合等に関しても、製作者は一切の責任を負いません。
ソフトをダウンロードしたら、readme.txtをご覧ください。SofTalkと併せて使用する場合は、SofTalkの規約もご確認ください。
ダウンロード
ゆっくり調声くんver1.5 (ミラー PASS:YCK)新バージョンでの編集を始める前に、プロジェクトファイルなどのバックアップを取っておいてください。
古いバージョンからキャラクター設定とユーザー辞書を引き継ぎたい場合は、「Character.xml」と「dicフォルダ」を使用中のバージョンからコピーし、新しいバージョンに上書きしてください。
ゆっくり調声くんver1.4.1 (ミラー PASS:YCK)
Pass: YCK
ゆっくり調声くんver1.4 (ミラー PASS:YCK)
ゆっくり調声くんver1.3 (ミラー)
Pass: YCK
ゆっくり調声くんver1.2
Pass: YCK
ゆっくり調声くん ver1.1
Pass: YCK
ゆっくり調声くん ver1.0
Pass: YCK
ソースコード(ver1.2)
(GPLに従い公開しているものです。本ソフトを使用するにあたりダウンロードする必要はありません。)
Pass: YCK
更新履歴
- ver1.5 (2020/08/29)
- 音声作成タブでボイスパラメータを変更した場合、「キャラクターの設定に戻す」ボタンを押すまで変更を保持するようにしました。
- 自動調声の有無を切り替えるチェックボックスを、音声作成タブに移動しました。
- 以下のショートカットキーを実装しました。
- Ctrl + N 入力欄にフォーカスを移動し、テキスト全体を選択
- Ctrl + I 自動調声On/Off切り替え
- ver1.4 (2020/06/26)
- プロジェクト開始時のフォルダ選択ダイアログを使いやすいものに変更しました。
- wavファイル単体で出力するときのファイル名を、アプリ再起動後も保存するようにしました。
- 東方辞書に単語を22個追加しました。
- 以下のショートカットキーを実装しました。
- Ctrl + R 読み上げ
- Ctrl + W 挿入
- Ctrl + Enter 入力欄にフォーカス
- Ctrl + ↑ / Ctrl + ↓ キャラクター切り替え
- ver1.3 (2019/03/25)
- 区切り記号を複数連続して挿入できるようになりました。
ポーズなしの区切り記号では意味はありませんが、ポーズありの区切り記号を複数並べて長いポーズをとることができます。 - 文頭に区切り記号を挿入できるようになりました。
「文頭クリック時に",/"を挿入」にチェックが入っていると、 ",/"(カンマとスラッシュ)が挿入されます。
チェックを外すと、スラッシュのみが挿入されます。
チェックボックスは変換ボタンのすぐ上にあります。 - ver1.2 (2018/05/14)
- プロジェクト機能において、セリフリストのセリフ順序を入れ替えを可能にしました。
セリフリストの右にある[↑][↓]ボタンで、選択中のセリフを移動できます。 - キャラクター設定タブで、キャラクターの順序を入れ替える機能を追加しました。
キャラクターリストの下にある[↑][↓]ボタンで、キャラクターの順序を入れ替えることができます。 - 区切り記号自動挿入機能を追加しました。
自動調整設定タブで、自動挿入の有効/無効の変更と、挿入規則の編集を行えます。
(例1)「名詞 / 動詞」 →名詞の直後に動詞があるとき、その間に「 / 」を挿入します。
(例2)「助詞 + *任意*」→助詞の直後に「 + 」を挿入します。 - ver1.1 (2018/03/31)
- プロジェクト機能で、出力範囲の指定を可能にしました。
セリフリストの右にある[△][▽][全]ボタンで、exoファイルに書き込むセリフの範囲を指定できます。 - キャラクター削除確認ダイアログが機能していないバグを修正しました。
- 記号変換に三点リーダ(…)とダッシュ(―)を追加しました。
- ユーザー辞書で変換された単語を、さらにひらがなに変換しないようにしました。
(辞書を発音辞書として使用する場合、有声/無声指定を行えるようにするため) - ソフト終了時に、SofTalkも自動終了するようにしました(このとき、SofTalkでの設定変更を保存せずに終了します。)。
- UIを微修正しました。一部UIにツールチップ(カーソルを重ねると現れるヒント)を加えました。
- ver1.0 (2018/03/05)
- ニコニコ動画にて公開しました。
準備
お使いのPCに.NET frameworkがインストールされていることを確認してください。.NET framework 4.7.1で動作確認をしました。
SofTalkをインストールしてください。SofTalk ver1.93.30で動作確認をしました。
ゆっくり調声くんをダウンロードし、解凍したフォルダ内のYukkuriChoseiKun.exeを実行し、ゆっくり調声くんを起動します。設定タブの最下部から、SofTalk.exeのパスを指定してください。
各部名称

以降の説明で、UIを上記のように呼称します。これ以外のボタン等は、ボタン等に表示されているテキストの通りに呼称します。
基本機能
入力したテキストをもとに調声を行い、wavファイルを出力する機能です。
- 入力欄に読ませたいテキストを入力します。漢字や記号が含まれていてもかまいません。
- 変換ボタンをクリックします。漢字かな変換や記号変換、辞書の適用が行われ、変換後テキストが出力欄と調声パネルに表示されます。
- 漢字の読み間違いがある場合、出力欄で訂正してください。原則ひらがなで入力してください(有声/無声の指定のためのカタカナは使用可能です。)。
- 音声パラメータ設定パネルと調声パネルを操作し、調声を行います。読み上げボタンをクリックし、調声を確認できます。
- 調声が完了したら、ファイル名と保存フォルダを指定し、.wavファイル出力ボタンをクリックすると、.wavファイルが生成されます。
プロジェクト機能
動画の素材としての音声ファイルを生成する機能です。複数の音声ファイルをまとめて管理し、exoファイルを出力します。exoファイルとは、AviUtl拡張編集が読み込むことのできるファイルです。
- ファイル->新規プロジェクト開始 をクリックします。フォルダ選択ダイアログが現れるので、作業フォルダを決定してください。このフォルダに、いろいろなファイルが生成されます。同名ファイルは上書きしてしまうので、空のフォルダを選択するとよいでしょう。
- セリフリスト内の、「新規作成」をクリックして選択します。
- 基本機能と同じように、入力・変換・調声を行います。
- 挿入ボタンをクリックすると、現在の設定でセリフリストに追加されます。
- 同様に、セリフを追加していきます。挿入の代わりに上書きボタンをクリックすると、セリフリストで選択中のセリフに現在の設定で上書きします。削除ボタンをクリックすると、セリフリストで選択中のセリフを削除します。
- 設定タブから、exoファイルの設定を行います。幅・高さ・フレームレート・音声レートは、AviUtlの設定に合わせてください。
- ファイル->exoファイル出力 をクリックします。プロジェクト開始時に選択した作業フォルダ内にexoファイルが生成されます。
- 生成されたexoファイルをAviUtl拡張編集タイムライン上にドラッグ&ドロップすると、音声ファイルが配置されます。
- プロジェクトは、セリフの挿入・上書き・削除を行うたびに保存されます。途中から再開するには、ファイル->開く->ゆっくり調声くんプロジェクト をクリックし、作業フォルダ内に生成されているyckファイルを選択してください。
調声パネル
調声パネル上では、マウス操作により調音記号の操作などが行えます。調声パネルでの操作は出力欄に反映されます。出力欄のテキストがSofTalkに送られ、読み上げやwavファイル生成を行います。
操作方法
操作対象 | 操作 | 効果 |
---|---|---|
通常文字(赤色) | 左クリック | 区切り記号の挿入 |
右クリック | は⇔わ、へ⇔えの変換 有声/無声の切り替え |
|
区切り記号(青色・水色) (通常文字と同じ高さにあるもの) | 左クリック | 区切り記号の削除 |
右クリック | ポーズ有(無)の区切り記号に切り替え | |
区切り記号変換候補(青色・水色) (区切り記号の下に並んでいるもの) | 左クリック | 区切り記号の変更 |
右クリック | ポーズ有(無)の区切り記号に切り替え | |
アクセント記号(緑色) | 左クリック | アクセント記号の挿入、削除 |
記号の意味
区切り記号で区切られた範囲が、「アクセント句」となります。各アクセント句にひとつまで、アクセント記号を入れられます。一音目の直後にアクセント記号を入れた場合、一音目が高く、二音目以降が低くなります。二音目以降にアクセント記号を入れた場合、一音目は低く、二音目からアクセント記号までは高く、アクセント記号以降は低くなります。区切り記号の種類による違いは、下表のとおりです。
。(全角) | 文の終わりに指定 |
?(全角) | 文の終わりに指定(疑問形) |
、(全角) | 呼気段落の境界に指定 ポーズ有 |
,(半角) | 呼気段落の境界に指定 ポーズ有(、(全角)より短いポーズ) |
;(半角) | 声立てを行う場合に指定 ポーズ無 |
/(半角) | 通常のアクセント句の句切り ポーズ無 |
+(半角) | 後ろのアクセント句が副次アクセントの場合に指定 ポーズ無 |
ポーズの長さは、SofTalkでの設定に依存します。「。」や「?」を文中に使うこともできます。
より正確・詳細な情報については、AquesTalk音声記号列仕様書を参照してください。AquesTalk 規則音声合成エンジンのページの、「エンジン仕様」内にある「→かな表記音声記号列」から開くことができます。
また、ニコニコ動画には、SofTalkやYMMを使った調声講座動画が投稿されており、とても参考になります。
↓分かりやすく、面白い、素晴らしい動画です。おすすめ! (投稿者:虜胡乱様)
Q&A
- Q. なぜSofTalkをインストールする必要があるのですか?
- A. 本ソフトは調音記号を付けたテキスト(文字列)を生成することしかできません。音声ファイルの生成・再生・保存はすべてSofTalkが行っています。
- Q. SAPIには対応していないのですか?
- A. 対応していません。SAPIはAquesTalkのような調音記号が使えないので、対応させておりません。
- Q. 棒読みちゃんには対応していないのですか?
- A. 現状対応していません。もし需要があれば今後対応するかもしれません。しないかもしれません。
- Q. ユーザー辞書を、アクセント辞書として使うことはできますか?
- A. できます。ただし、ユーザー辞書が適用された単語は、漢字仮名変換の際にひとかたまりの名詞として扱われるため、登録する単語によっては漢字仮名変換の精度に悪影響を与えるかもしれません。
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